白山について

白山ほど霊峰という冠が似合う山はない。
日本の高山の西限にあり、北陸の中心。
天に美しくそびえる白山。
その名のごとく白い雪に覆われ、
純白の雪をまとった優美な山容は、白無垢の花嫁のように気高く美しい。

優美な火山景観

白山は3~4万年前から17世紀まで活動記録のある活火山であり、最高峰御前峰(2.702m)、大汝峰、剣が峰などからなり、翠ヶ池、紺屋ケ池などの火口群が点在している。
ハイマツと高山植物に覆われた山頂付近には紺青の水をたたえる火口湖や雪渓、巨石の景観からなる、天然の庭園である。

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花の白山

昔からその名で知られ季節を通じ色とりどりの高山植物が咲きほこり、特に夏山の7~ 8月の頃一斉に咲き誇る高山植物のお花畑は素晴らしく、様々な環境より250種もの高山植物が生育する。

特にクロユリやハクサンコザクラなどが多く、白山の植物には、ハクサンフウロやハクサンイチゲなど「ハクサン」と名のつく植物やゴゼンタチバナ白山(御前峰)に ちなんだ植物がおよそ20種類あり、山にちなんだ名前がつけられている植物の数は日本一と言われる。

白山は本格的な高山帯を有する山としては、日本で最も西にあり100種類を超える高山植物の分布の西限となっている。

山頂付近の夏の登山道を歩くと、あちらこちらで可憐に咲く花々など、厳しい自然の中で懸命に生きる姿を見る事が出来る。

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ブナの原生林と野生動物

ユネスコ生物圏保護区に指定された豊かな自然の中で、白山ではツキノワクマ、ニホンカ モシカなどの大型哺乳類やイヌワシ、クマタカなどの希少猛禽類などの野生動物がよく見られるが、その理由のひとつは、山麓にブナを主体とする広大な広葉樹林が広がっていることにある。

ブナ、ミズナラ、トチノキ、カエデ類からなる広葉樹林は多様な環境を作っており、大型哺乳類だけでなく、ニホンザル、ヤマネ、モモンガ、テン、ニホンリスな どの中小型の哺乳類も多く生息している。

又、ブナの原生林など四季を通じ訪れた人達にも素晴らしい自然景観を演出し、感動と安らぎを提供してくれる。

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「神宿る山」白山信仰

いにしえより白山は「神々の座」として.都人にあこがれの山として多くの人々の信仰の対象として崇拝され、平安時代から【越の白山】として、有名な歌人たちが多くの和歌を残し、 富士山、立山とともに多くの人々が遙拝、修験した日本三名山と呼ばれ、雪を頂いた姿はまるで女神が鎮座する山にふさわしいと言える。

白山は越前の僧「泰澄」が717年に開山したと伝えられ、わが国でも最も早く開かれた山のひとつである。
ふもとには多くの白山伝説が残り今も語り継がれている。

白山は独立峰で周りに高い山がない為、北陸、東海、近畿から仰ぎみる事ができ、古来より多くの人に修験の山として知られ、その信仰は北は北海道から南は鹿児島に至るまで各県に広がり、 約三千社余りある「白山神社」として広がっている。

もちろんそのご神体は「白山」そのものであり、自然信仰の広がりある。

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三禅定道と縦走ルート

832年に越前・加賀・美濃の三方からの馬場(登拝の拠点)から山頂への登拝道(登山道)が開かれと言われる。山頂に至る道は禅定道と言われ多くの人たちが登ったと伝えられる。

白山へと続く越前(福井県)の越前平泉寺からの道越前禅定道、加賀(石川県)白山比咩神社からの加賀禅定道、美濃(岐阜県)長滝白山神社からの美濃禅定道は三禅定道としてよく知られている。

現在も数多くの登山道があり、初めての人からベテランまでそれぞれのレベルに応じた登山縦走路のルートで白山の頂上を目指す登山道があり、歩きながら豊かな自然が楽しめるのも白山の魅力と言える。

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水が造り出す風景

白山は、雪が残る美しい姿から「越の白嶺(こしのしらね)」と呼ばれ、やがて「しらやま」となりその後今の「はくさん」になったとされる。

白山の雪は、大陸からの風が日本海を渡り際に暖かい対馬暖流の水蒸気を含み、白山を登る際に冷やされる事で多くの雪を降らせる。

その雪解け水は手取川(石川県)、九頭龍川(福井県)、長良川(岐阜県)、庄川(富山県)の4本の大きな川(一級河川)となり、山麓の平野を潤している。
この清澄の水が生き物の命を育み、 日々の生活水や稲作をはじめとする田畑を潤す貴重な水となる。その源流に対する感情(感謝)と畏敬の念から、白山信仰が始まった。
雪は又多くの生物に影響を与え、豊富な水は白山スーパー林道のふくべの大滝、姥ヶ滝などの滝や百四丈の滝、白水の滝、阿弥陀ケ滝など白山を取り巻くあちらこちらで大小の滝を生む。

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白山の絶景や伝統を楽しむ

日本海の里海などからの白山眺望は素晴らしく、多くの観光客や写真家、ドライバーを引きつけつと同時に白山スーパー林道からの自然が造り出す素晴らしい風景に絶句する。

有史以前にはこの地(手取層群域)は恐竜の達の楽園でもあり、勝山、白峰には恐竜博物館もありまさに白山一帯はジオ(大地)パークである。

ふもとには白山火山帯がもたらす温泉も豊富で、白山登山や自然散策後はゆっくり秘湯の宿や山里のホテルなどでお湯につかり、白山百膳などの地元料理を堪能しながら雪国独特な伝統文化を体験し、 地元の人たちとも交流をはかりながら楽しいひと時をゆっくりと過ごしてみませんか?

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